2008年5月11日

[登山ガイド]霧島連山 甑岳

甑岳

甑岳は面白い形をした山です。
山を途中から横に切って上のほうをとってしまったような形をしています。

霧島の山々から台形の山が見えたら甑岳です。
山頂は火口湖になっていて降りることができます。


甑岳の登山口は不動池と町営露天風呂のところにあります。
今回は登山口が分かりやすい不動池からのルートを紹介します。
往復でも2時間足らずなので池めぐりや白鳥山と組み合わせると、霧島の自然を堪能することが出来るトレッキングコースになります。

県道から不動池の方に入って暫く歩くと右手の方に甑岳登山道への小さい道標があります。
ここから右に曲がって林の中をあるきます。

暫く行くと露天風呂登山口からの道との分岐がありますので左に曲がって甑岳を目指します。
このあたりは雑木林や苔むした岩が、自然の庭園の趣をかもし出しており、私のとても好きな場所です。

ゆっくりとした下りになっていますので山林欲を楽しみながら進みましょう。途中、わかりにくいところもあるので目印のテープをたどって行きましょう。

甑岳直下からようすがガラリと変わります。
ここまでの山道と変わって急登です。

ほぼ直登で380mの行程を一気に登ります。
高低差が130mで20度強の登りです。

登りつくと予想とおりの平らな山頂で、火口の淵が広場のようになっています。
展望もよく韓国岳が一望できます。
火口は広い草原になっており、降りていくことができます。
降口も道も分かりにくいですが距離はないので大丈夫です。
火口には小さい池もあり、季節によってはリンドウなども咲いていて素晴らしい風景です。
あまり人が踏み入らない貴重な湿原です。

ただし、マムシなどがいるとの情報もありますので夏場は気をつけてください。
帰りは往路をかえります。

不動池の方へは戻らずに露天風呂の方にむかって温泉で疲れを癒して戻るのも良いと思います。
こちらの方は少し短くなりますが、えびの高原までは県道を歩いて戻ることになります。
【追記】
*町営の露天風呂は現在は閉鎖されています。

■標高
 標高   1,301m
 甑岳直下 1,166m
 標高差     135m

■参考タイム
 登山口-(30分)-甑岳直下-(30分)-山頂-(50分)-登山口

■見所
 ・火口湖  湿原、降りることができる
 ・頂上   展望よし、韓国岳が勇壮


・国土地理院 地図閲覧システム 2万5千分1地形図名:韓国岳 (南東)
・Mapion えびの高原周辺地図
・気象庁霧島山監視カメラ
・高千穂河原ビジターセンター

2008年5月10日

[登山ガイド]霧島連山 獅子戸岳・新燃岳(新湯林道ルート)

ミツバツツジのトンネル

新燃岳はエメラルドグリーンの火口湖を持つ火山で、今も噴煙が上がっています。

新湯から登っていくこのルートは5月初旬には三つ葉ツツジのピンク色のトンネルが出現して人気のルートの1つです。

霧島温泉郷からえびの高原の方に向かって進み最後のホテル(霧島岩崎ホテル)を過ぎて最初のY字路を右に曲がるとすぐに新湯温泉の看板があります。

ここが登山口になります。新湯温泉の看板近くに車が10台程度おけます。
ここから右に噴煙があがり硫黄で白くなった岩肌を見ながら暫く進むと新湯温泉があります。

林道入り口には鎖がはってありますが、そのまま進みます。
ここから約4Kmくらい林道を歩いて行きます。

あまり勾配は無く標高差が130mくらいです。
自然の息吹を感じながら森林浴を楽しみましょう。
途中に滝が見えるところがあります。

1時間くらい歩くと川を2回渡ります。
最初の川は小さくて清らかな流れで良い休憩場所になります。

2つめは20mくらいの川幅があり、水量が多いと渡河するのが危険です。
ここの水は赤っぽくて飲めません。
ここからが急な登りになります。

霧島川を渡り新湯林道から抜けると暫く深い林の中を歩きます。
小さな枯れ沢を渡ると登りになります。

この枯れ沢は降りて来るときは分かりにくく、登山道と間違えて沢を下っていくことがありますので気をつけてください。

登りきると視界が開けて左に直角に曲がります。

春にはここから三つ葉ツツジのトンネルが始まります。
秋には紅葉の素晴らしく、このコースで一番の見所の場所です。

すぐに獅子戸岳と新燃岳の鞍部につきます。
ここは縦走のほぼ中央に位置し、獅子戸-新燃と新湯-大幡山の交差点になっています。

広いので昼食を取るにはもってこいの場所です。
左に獅子戸岳、右に新燃岳を望みながら休みましょう。

獅子戸岳の方は急騰ですが20分ほどで登れます。

新燃岳の方はそれほど急ではないです。
登りきるとか火口の勇壮な姿が目の前にひろがります。

その火口のふちを左の方に進んで反対側が新燃岳の山頂になります。

新燃岳の火口湖は深い緑色をしていています。
山にすむ女神が海を懐かしんで夏の海を無理やり山頂に持ってきたような感じで幻想的です。

帰りはそのまま中岳との鞍部に進んで野之湯へ降りても良いし、往路を戻っても良いでしょう。

■標高
 標高   1,428m
 登山口    935m
 標高差    493m

■参考タイム
 新湯温泉-(60分)-霧島川-(60分)-新燃岳・獅子戸岳鞍部-(20分)-獅子戸岳-
 -(10分)-新燃岳・獅子戸岳鞍部-(20分)-新燃岳-(10分)-新燃岳・獅子戸岳鞍部

■見所
 ・ミヤマキリシマ 5月 新燃岳、中岳頂上
 ・ミツバツツジ  5月 新燃岳麓
 ・新燃岳火口湖  エメラルド色の神秘的な火口湖


・国土地理院 地図閲覧システム 2万5千分1地形図名:韓国岳 (南東)
・Mapion えびの高原周辺地図
・気象庁霧島山監視カメラ
・高千穂河原ビジターセンター

2008年5月 7日

[登山日記]中岳麓-新燃岳鞍部 ツツジはまだ蕾(H20.4)

古宮
久々に家族登山です。
今日はAさんたちも山に入っている様子、もしかしたら山で合うことになるかも。
まぁ、しかし、どのようなルートかも知らないので合えない可能性が大。
今日は花々の様子見も兼ねてハイキングです。
高千穂河原から皇子原ルートを進み、途中から中岳、新燃岳の麓の樹海を進みながら新燃岳・獅子戸岳の鞍部へ出るルートです。
アップダウンの比較的少ないコースですが、ルートの判り難い所もあり慣れた人と行ったほうが無難です。

何時もどうり古宮に一礼をして森の中に。
この高千穂河原から皇子原へ続く山道はフラットで森林浴には最適のコースです。
途中から中岳鞍部、新燃岳鞍部へのルート、竜王山、矢岳鞍部、矢岳へのルートなど様々なバリエーションを楽しめる基点にもなります。

10分ほどで中岳麓の躑躅ヶ原につきましたが、まだまだミヤマキリシマには早いようです。
暫く進むとシロモジがチラホラとありました。
ここから樹林の中を進みますが、新緑にも少し早い雰囲気です。
しかし、相変わらず人の通らないルートです。

おやっ、外人さんが・・・。
「此処は何処だ?」といっていますよ。
手に持っているのは英語版の観光ガイド。
こんなマイナーなルートは書いてありません。
ん~、"This is Mt.Takachiho"、"Oh OK"、私に英語で説明しろというのが無理な話。
それでも幾つかのルートを書き加えたりして何とか伝えられた・・・と思う。
どうも、中岳に行きたい雰囲気。
おり悪く、そこは中岳鞍部へのルートの入り口。
入り口の道標には「ルートファウンディングできない初心者は入らないように」と書いてあります。
そんな事、英語で伝えられる力もなく彼は進んでいきました。
慣れているようでしたが大丈夫でしょうかねぇ。

件の外人さんの事が気になりつつ、左に折れて竜王山の方に向かいます。
宮崎から来た人と情報交換をしながら進み、2つの枯れ沢を抜けてまた左に折れます。
ここから新燃岳の麓の樹海を抜けて新燃岳鞍部に向かいます。
昨年は5月末に同じコースを通ってミヤマキリシマを堪能したのですが、流石に今回は早かったようです。

樹海を抜けるとお花畑の原っぱに。
低層のミヤマツツジはまだ蕾も固く、春リンドウが星をばら撒いたように咲いています。
もうすこしするとお花畑が出現することでしょう。

時期が早いと思いつつも新湯林道へむかってミツバツツジを確認しました。
やはり蕾は固く、2週間後くらいが見ごろかと思います。
心なしか、花芽が少ないような気もしました。
この辺りは老木も多く、枯木や盗掘の跡かと思しき穴など痛ましい光景も見受けられます。

新燃岳の火口湖は相変わらず神秘的な色で出迎えてくれました。
その火口の縁を歩いて新燃岳頂上にいくと見慣れた顔が。
ほう、会えましたねぇ。
しかし、なんで今頃このあたりを?
聞くと皇子原から矢岳、竜王山を経て件の中岳鞍部コースに入ったとか。
そこから、なんと新燃岳を経て鞍部から麓樹海にいって皇子原へもどるとか。
つい「なんちゅうルートだ」と叫んでしまいました。

さて、これからは消化ルート、中岳を経て車の待つ高千穂河原へ。
この辺りのミヤマキリシマは5月末から6月でしょうか。
中岳を下り始めるとクサボケがぽつぽつと可愛らしい花を見せてくれます。
いまがちょど見ごろでしょう。

さて、今年は少し花が遅れ気味のようです。
1週間遅れくらいでしょうか。
母の日頃にまた登れるといいでしょうね。

平成20年4月29日