[登山ガイド]霧島連山 大幡池
[登山日記] 大浪池 名残雪に凍えるマンサク(H21.3)
[登山日記] 膳棚 氷柱のない氷柱を愛でる山行(H21,2)

2009年3月22日

[登山ガイド]霧島連山 大幡池

大幡池 湖畔

大幡池えびのルート 登山道から望む大幡池大幡池 湖畔大幡池

霧島には多くの火口湖があります。大幡池もその一つです。
山道を登っていくと突然現れる雄大な池には感動します。多くの火口湖は山頂にあるので池まで降りるのに苦労しますが、大幡池は湖畔まで直ぐに行けます。
鹿児島側や夷守岳からのルートもありますが、今回は宮崎県の夷守台からのルートを紹介します。

夷守台は色々な施設が整備されています。素晴らしいオートキャンプ場もありますのでここでキャンプして大幡池を目指すのもいいでしょう。
夷守台入り口にゲートがあり夕方5時にはしまりますので、それまでには下山できるように注意しましょう。

夷守台から大幡池へのルートは二つあります。
北側の杉林を抜けていくルートと南側の自然林を抜けていくルートです。
二つのルートの登山口は近くて歩いても数分で行き来できます。
登りと降りを違ったルートを選ぶのも良いかもしれません。
今回は杉林のルートを紹介します。

夷守台から道標に従って進むと林道の入り口につきます。まだ車は進めそうですがかなりの悪路ですのでここから歩くことにします。
ここには登山届けのポストが設置されています。林道を30分ほど歩くと登山口につきます。登山時間2時間と登山口看板に表示されています。ここからしばらく急登です。

30分ほどで展望休憩所があります。展望良くベンチが設置されているので一寸、休憩しましょう。この辺りから杉林から広葉樹林に変わってきます。しばらく進むと小さな沢が現れます。ここから30分ほどで夷守岳と大幡山を結ぶルートへでます。
そこを左に進むと直ぐに大幡池へ降りる道があります。少し下ると直ぐに大幡池の湖畔に着きます。大きな池です。湖畔を半周すると大幡山へのルートに戻るために火口を登る入り口があります。

大幡山へ進み獅子戸岳鞍部を経由して新湯登山口、また新燃岳、中岳から高千穂河原へ進むのも楽しいでしょう。約3時間ほどの道のりです。
また、分岐まで戻って夷守岳へ進むと1時間30分ほどで頂上へ着きます。

大幡池ルート図大幡池鳥瞰大幡池断面
ルート図ルート鳥瞰断面図
(クリックで拡大表示されます・flickrへ)


■参考タイム
 夷守台林道入口-(30分)-登山口-(120分)-大幡池-(90分)-登山口-(30分)-夷守台林道入口

■見所
 ・火口湖  広くて明るい、水量にもよるが湖畔は良い休憩場所になる

[登山日記]膳棚 氷柱のない氷柱を愛でる山行(H21/3)
[登山日記] 大幡池 えびのルート(H19/10)


2009年3月17日

[登山日記] 大浪池 名残雪に凍えるマンサク(H21.3)

マンサク

マンサク樹氷と韓国岳と大浪池マンサク大浪池の湖畔から霜柱

「おやっ、山が白いですよ」
自分で言ってから、その言葉に驚いてしまいました。
今日は霧島に春を運ぶ花、マンサクを愛でる山行でした。
春を探しにいって冬にばったりと鉢合わせ、そんな感じで今日が始まります。

マンサクといえば大浪池です。
池と呼ばれていても立派な火山、その大きな火口湖の縁にマンサクは咲くのです。
30分で登れるのでゆっくりと9時集合、登山口につくとマンサク目当ての登山客が一杯です。
登山口から随分と離れたところに車をおいて登り始めます。

思いがけなく鉢合わせしてしまった冬は石畳を凍らせ、森を白くおおっています。
今年の冬は暖かく霧島の雪化粧も少なかったので、思いがけない雪は嬉しくもありますが、春を探しにきた身にとっては複雑な想いです。

30分ほどで火口につくと一面樹氷です。
霜柱は20Cmくらい伸びていておじいちゃんの頭のよう。
同じように白くなっている韓国岳を背景に樹氷の写真をとります。
しばらくは樹氷の森を彷徨って冬の名残を楽しみます。

東回りに進むと黄色い花が所々に、マンサクです。
でも、マンサクの黄色い花ごと樹氷が覆っています。
マンサクも一度伸ばした花びらをちぢこませています。
黄色い花を白い樹氷がつつんで・・・温泉卵のようです。

思いがけない樹氷と縮こまってしまったマンサクを眺めながら進んでいきます。
見上げると韓国岳も白くせまってきます。
山肌をしろい樹氷が覆っています。
「桜の花みたい」
そうですねぇ、今の時期、枝を白く飾った木々が山肌をかざるとすれば桜でしょうねぇ。
「吉野の山はこんな風なのかなぁ」
心を騒がす桜の季節も、もう直ぐです。

不思議な風景を愛でつつ火口縁を一周しました。
食事は・・・火口湖に下りてからです。
急な上に雪で滑りやすくなった急な火口壁をおりていくと、風波のうちよせる火口湖畔です。
チャポン、チャポンと波の音を聞きながら食事、見上げると火口壁、向こうの火口縁の上でも食事のようです。
おやっ、韓国岳がいつの間にか土色になってきました。
春の雪は儚く刹那の夢を見ているようです。

大浪池には竜の伝説があります。
その竜神を祭ったのか小さな祠がありました。
ここの竜にはいろいろな伝説がありますが、それはおいおいと。
帰りの登山道は登りの雪化粧が嘘のようになくなっていました。
日曜日は女尊男卑のラムネ温泉で汗をながして、つぎのマンサク散策に思いをつなぐ一日でした。

登山日 平成21年3月15日
登山者 k&m

9:55 大浪池登山口(登山開始)
10:30 大浪池山頂(大浪池避難小屋)
11:00 マンサク群生地(東周り1/4週あたり)
12:10 韓国岳避難小屋
12:55 大浪池山頂(大浪池避難小屋)
13:10 大浪池湖畔(昼食)
14:55 大浪池山頂(大浪池避難小屋)
15:20 大浪池登山口(下山)

2009年3月 8日

[登山日記] 膳棚 氷柱のない氷柱を愛でる山行(H21,2)

氷柱のない膳棚

膳棚へ向かう沢神ヶ溝大幡前山 山頂大幡池膳棚から前山へ向かうガレ場

「ここが氷柱で有名な膳棚です」
指差すほうを見ると赤茶けた岩肌。
今日は氷柱のない氷柱を愛でる山行。
まぁ、この頃の暖かさで致し方ない。
しかし、それでも10人を越える参加者、この場所の人気の凄さですねぇ。

決行を前にしてリーダーが悩んでいたそうです。
いつもだったら壁面を氷柱が多い尽くしている時期、だからこその計画だったのですが暖かくて氷柱が望めない。
しかし、ルートの確認だけでもしたいとうメンバーが多くて、計画道理に膳棚を目指すことになりました。

大幡池の登山口、そこから温泉跡の方へ進んでいきます。
この温泉跡へはいったことがあります。
最後は大幡池の直下くらいでたと思いますが、特に温泉跡らしき建物もなく拍子抜けして帰ってきたような気がします。

しばらく進むと用水路にあたりました。
大幡池に登るときも見かける用水路です。
その用水路沿いにすすむと沢にあたります。
その沢を遡っていくと膳棚に当たるというわけです。

「滑りだいだぁ」
誰かが滑らかな滝をみて声を上げました。
削り取られて滑り台のように窪んだところを水が緩やかに流れています。
そうですねぇ、確かにウォータースライダーのような趣です。
その横の斜面を遡っていくのですが、そこがまた滑りそうな感じです。
今日は雪がないので大丈夫ですが、膳棚に氷柱があるころは滑って沢に落ちそうな気がします。
アイゼンは必須ですね。

「ここから巻きます、藪コギです」
先導の写真家が指差します。
その写真家を追うように連なって藪に入っていきます。
巻くといっても、これもちょっと大変な傾斜です。
巻いて出てきたところはちょっとした滝の麓でした。
もう、膳棚が目の前までせまっています。

膳棚は目の前に大きく立ちはだかっていました。
本来だったら白く氷柱に覆われているだろう岩肌が赤く圧し掛かってきます。
皆、氷柱に覆われた姿を想像しながら一休み。
そのまま左におれてガレ場を登って膳棚の上にでます。
暫く進むと大幡の前山に着きました。
矢岳、高千穂峰が遠くに見えます。

前山から少しすすんで、ちょうど膳棚の真上に出たところで食事です。
10人もいる賑やかな食事です。
さて、食事をして元気がでたところで一気に大幡池へと向かいます。
おや、大幡池は水が少ないようです。
しかし、それにしても風が強い、みんな記念写真もそこそこに大幡池を後にして下山を始めます。
何度も行き来した大幡池の登山道、急な山道を一気に下っていきます。

とんだ膳棚となってしまいました。
氷柱のない氷柱を愛でる山行です。
しかし、みんな満足そうな顔をしています。
きっと来年の氷柱に覆われた膳棚が見えているのでしょう。
楽しみがひとつ増えました。


登山日 平成21年2月11日
登山者 谺、ハンターさん、山岳会メンバー

9:00 大幡池登山口(登山開始)
9:30 沢に入る
9:50 危なそうな沢をトラバース
10:10 高巻をする
11:00 膳棚
11:30 大幡前山(昼食)
12:35 大幡池
13:30 大幡池登山口(下山)