2008年9月アーカイブ

短歌雑誌「にしき江」の8月号に掲載された短歌です。

【矛花の穂】

春雨は四方を閑かに閉しをり内なる海に船を浮かべて

山肌に影絵を映すはぐれ雲ゆるりゆるりとその身を変へつつ

盃に酒と一緒に注ぎたるもろもろのありを一気に飲み干す

矛花の穂がおいでおいでと手招きし夏を呼びこむ六月となる

ひとすぢの雲が飛行機より生まれくる父の命日ちかき春空



3首目はちょっと理屈っぽいけど、そんな酒もときどきあるかと。
4首目のツバナの歌が好きですね、川沿いの草原などに涼しげな風がふいてツバナの穂を揺らしている風景・・・好きな風景です。

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