霧島の麓にて

霧島の麓から田舎暮らしの日々をつづります・・・山登り、短歌、そしてパソコンな日々

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ぼく牧水 伊藤一彦と堺雅人が短歌を語る

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ぼく、牧水

本棚に「ぼく牧水」という本が並んでいます。4年くらい前に読んだ本ですが久しぶりに手に取ってみました。

それにしてもふざけた題名の本です。
そのふざけた題名のとおり、若山牧水をテーマにした本です。伊藤先生と、今大人気の堺雅人さんが対談形式で短歌や若山牧水のことを語っています。二人とも宮崎の出身で、堺さんの高校時代は師弟関係だったそうです。

その二人が牧水の郷里、坪谷から日向、宮崎と3夜にわたって酒を酌みながら牧水を語っています。牧水の名歌がちりばめられ、伊藤先生の分かりやすい解説が添えられています。
そんな短歌の世界への堺さんの役者らしい絡まりぐあいがいい感じです。何人もの人になり替わることができる役者さんらしい感性、まるで牧水にでもなったかのように牧水の短歌に、その詠まれた風景に、そして牧水の心に絡んでいきます。

若山牧水の生家は東郷村坪谷は、この前の大合併で日向市と合併しました。その日向市の小さな漁村に私は生まれました。
当然、牧水には親しみを感じますが、その足跡はあまり知りません。この本のおかげで郷里の偉大な歌人に、一層の親しみを感じることができました。

歌人として牧水研究者として歌人牧水をかたる伊藤先生、役者として人間牧水を語る堺さん。牧水の一方向からだけでは語り尽くせない魅力を二人が引き出しています。

拾い読みしているうちに、もう一回、じっくりと読み直したくなりました。

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