霧島の麓にて

霧島の麓から田舎暮らしの日々をつづります・・・山登り、短歌、そしてパソコンな日々

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ゴルディアスの結び目 この結び目を解いたものがアジアの支配者になる

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ゴルディアスの結び目

本棚を整理していたらふるい文庫本が出てきました。
もう日に焼けて随分と茶色くなっています。

小松左京の「ゴルディアスの結び目」。若い頃は小松左京の本を随分と読みました。
その時の名残の一冊、何回もの引越しを潜り抜けて今まで私についてきた本です。もう、忘れていましたが。

意味深な題名に引かれて、ちょっと立ち読み、斜め読み。
どうも小松左京らしくない魔界バイオレンス風の展開にちょっと引いてしまいました。

内容よりも題名が気になります。
ちょっと調べて見ました、「ゴルディアスの結び目」

『 アレクサンドロスがペルシア領であるリュディアの州都ゴルディオンを占領した時(紀元前333年)、町の中心にあるゼウス神殿に一台の古い戦車が祀られていた。その戦車は“ゴルディオスの結び目”と言われる複雑に絡み合った縄で結わえられており、「この結び目には解いたものがアジアの支配者になる」という伝説が伝えられていた。その伝説を耳にしたアレクサンドロスは腰の剣を振り上げ、一刀のもとに結び目を切断し、「運命とは伝説によってもたらされるものではなく、自らの剣によって切り拓くものである」と兵たちに宣言した。』

これはWikipediaからの引用です。なかなか興味深いお話です。
「自らの剣によって切り拓く」という件はアレキサンダー大王の雄々しさを彷彿させます。しかし、結び目を解けと言われて切ってしまうのは如何なものか。ちょっとずるいような気もします。

その結び目は解くのが随分と難しかったのでしょう。幾人もの人が解こうとして成せなかったのだと思います。
「解けないなら切てしまえ」、随分と乱暴な方法ですが戦車を・・・アジアを手中に収めたアレキサンダー大王。ずるいような気もしますが、「切る」という新たな視点を加えることが解決の糸口になったりします。

「あぁ、どうしよう」と言うときは目の前がまっくら。
そんなとき、ちょっと一息いれて違った方向から見てみると良いかも知れませんね。
言うほど簡単ではないでしょうけど。

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