霧島連山のほぼ中央にあるのが新燃岳です。
ここが噴火したのが2011年1月26日です。もう4年になりますね。このブログの登山日誌には噴火前の新燃岳の記事がいくつかあります。当時は噴火前から入山禁止になっており、人気の霧島縦走もできない状態でしたが、そのおかげで噴火による人的被害は無かったと記憶しています。
新燃岳は今でも警戒レベル2で、周囲1Kmは立ち入り規制が続いています。新燃岳は霧島縦走路上にあるので、当然ながら縦走することはできません。人気のコースを楽しめないのは残念です。
昨年の10月から韓国岳登山口にある硫黄山も火口周辺警報がでており、ここも立ち入りが規制されています。その規制で韓国岳への登山も大浪池から登る事しかできません。このところ桜島も爆発が多いようです。このあたりの火山は元気が良すぎて困ります。
新燃岳というと火口湖が独特の色でした。噴火する前でも所々、蒸気らしきものが上がっているところがありました。そんな噴出物などで、あのエメラルドグリーンの火口湖になっていたのでしょう。縦走路はそんな火口湖の縁を歩くようにあったので、疲れた登山者たちは突然現れる山上の海に疲れを癒されたことでしょう。
春になると、その火口壁がピンクに染まります。ミヤマキリシマです。ツツジのピンクと火口のグリーンが素晴らしいコントラストを見せてくれていました。その麓にはミツバツツジの群生があり、ここも素晴らしい風景をみせてくれました。ミヤマキリシマと違って樹高のあるミツバツツジはツツジのトンネルを作ってくれるのです。
新燃岳の北側にあるのが大幡山です。その大幡山と新燃岳の間には広い草原があります。ここは春になると花畑になります。ミヤマキリシマはもちろん、ツルキジムシロの黄色い花や春リンドウの清楚な水色の花がいたるところに咲いていて素晴らしい風景でした。
今となっては何もかもが懐かしい風景です。あの火口湖は、あの花たちは、いったいどうなったのでしょうね。また、あの風景を望むことが出来るのでしょうかねぇ。