霧島の麓にて

霧島の麓から田舎暮らしの日々をつづります・・・山登り、短歌、そしてパソコンな日々

エッセイ

夏のカラスは暑いでしょうね

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カラス

畑仕事をしていると、何処からともなくカラスがやってくることがあります。微妙な距離を保ってこちらを観察しています。

何をみているのでしょうかねぇ。私がいなくなったら、私が撒いた枝豆の種を掘り起こそうと思っているのかもしれません。

カラスは夏は暑いでしょうね。この炎天下で黒い服を着たままこちらを眺めています。脱ぐわけにも行かないでしょうし、大変でしょう。カラスはこちらを眺めて間、ずっと口を開けていました。犬のように長い舌があるわけでもないのに。

まぁ、しかし、空を飛べば涼しいかもしれませんね。運動して暑くなるかもしれませんが、風を呼ぶことが出来ます。すばらしいですね。
鳥は空を飛び回れるし、魚たちは海を自由に泳ぎ回れます。彼たちは3次元空間を自在に動くことが出来るのです。
私は3次元空間において2次元的に移動することしか出来ません。ただ、地上を這い蹲って生きていくしかないのです。これは不公平かも。

カラスは空を飛ぶために手を羽に変えました。魚だって鰭しかありません。
私は手があるから、こうやってキーボードを打つことが出来るのです。
まぁ、見方をかえれば羽をすてて手を手に入れたと言っても良いかもしれませんが。

何かを手に入れる為には何かを捨てないといけないということでしょうか。
ムササビのように手を持ちながら空を飛ぶものもいますが、どちらも中途半端っぽいですね。時々、あちらもこちらも捨てることが出来なくてムササビ化することがあります。捨てることを躊躇うことは、手に入れることを躊躇うことにつながるのかもしれません。

カラスことから、とんでもない方向に話が行ってしまいました。初夏の畑の中の一コマ。カラスを観察しているのか、カラスから観察されているのか・・・微妙な距離を保ちながらお互いの時間が進んで行きます。

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