霧島の麓にて

霧島の麓から田舎暮らしの日々をつづります・・・山登り、短歌、そしてパソコンな日々

エッセイ

そらきゅう 呑み続けるための穴つき盃

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そらきゅう

飲兵衛は酒を飲むために色々と考える。

それは、時に愉快で、時に滑稽で、時に・・・哀しくもあります。さて、そんな飲兵衛たちが考えたのが「そらきゅう」です。

面白い名前の盃ですが、形も面白いです。

まず、そこがとんがっています。逆三角錐の盃なのです。つまり、テーブルに置くことを考えていない。置くことを拒否している盃なのです。この盃を持たされたて酒を注がれたが最後、飲み干すまで持っていないといけない。

しかも、なんと下の方に穴が開いているのです。酒を注ぐときは、その穴を指でふさいで注ぎます。つまり、酒を注がれたら、穴をふさいでいる指を外せないのです。

この盃を持たされたが最後、飲み干すまではテーブルにもおけない、他の人にも渡せない、つまり・・・飲み干すことしか許されない盃です。
「そらっ」と渡されたら「きゅー」と飲むしかない盃です。

誰が考えたのでしょうねぇ。やっぱり飲兵衛でしょうねぇ。

置きたくても置けない、放したくても放せない、だから盃を持ち続けている。盃は酒を飲むためのものだ。だから飲み続けている。
飲兵衛の三段論法。

私も持っていますが、日常的に使うものではないですね。飲み会の時の罰ゲームかネタ用の盃です。
焼酎用の酒器には色々なものがありますね。チョカやカラカラ、6:4メモリ付お湯割り用グラスなどなど・・・飲兵衛の探求心の賜物です。

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