霧島の麓にて

霧島の麓から田舎暮らしの日々をつづります・・・山登り、短歌、そしてパソコンな日々

登山日誌

膳棚 氷柱のない膳棚なんて(H21,2)

更新日:

膳棚「ここが氷柱で有名な膳棚です」
指差すほうを見ると赤茶けた岩肌。
今日は氷柱のない氷柱を愛でる山行。
まぁ、この頃の暖かさで致し方ない。
しかし、それでも10人を越える参加者、この場所の人気の凄さですねぇ。

決行を前にしてリーダーが悩んでいたそうです。
いつもだったら壁面を氷柱が多い尽くしている時期、だからこその計画だったのですが暖かくて氷柱が望めない。
しかし、ルートの確認だけでもしたいとうメンバーが多くて、計画道理に膳棚を目指すことになりました。

大幡池の登山口、そこから温泉跡の方へ進んでいきます。
この温泉跡へはいったことがあります。
最後は大幡池の直下くらいでたと思いますが、特に温泉跡らしき建物もなく拍子抜けして帰ってきたような気がします。

しばらく進むと用水路にあたりました。
大幡池に登るときも見かける用水路です。
その用水路沿いにすすむと沢にあたります。
その沢を遡っていくと膳棚に当たるというわけです。

「滑りだいだぁ」
誰かが滑らかな滝をみて声を上げました。
削り取られて滑り台のように窪んだところを水が緩やかに流れています。
そうですねぇ、確かにウォータースライダーのような趣です。
その横の斜面を遡っていくのですが、そこがまた滑りそうな感じです。
今日は雪がないので大丈夫ですが、膳棚に氷柱があるころは滑って沢に落ちそうな気がします。
アイゼンは必須ですね。

「ここから巻きます、藪コギです」
先導の写真家が指差します。
その写真家を追うように連なって藪に入っていきます。
巻くといっても、これもちょっと大変な傾斜です。
巻いて出てきたところはちょっとした滝の麓でした。
もう、膳棚が目の前までせまっています。

膳棚は目の前に大きく立ちはだかっていました。
本来だったら白く氷柱に覆われているだろう岩肌が赤く圧し掛かってきます。
皆、氷柱に覆われた姿を想像しながら一休み。
そのまま左におれてガレ場を登って膳棚の上にでます。
暫く進むと大幡の前山に着きました。
矢岳、高千穂峰が遠くに見えます。

前山から少しすすんで、ちょうど膳棚の真上に出たところで食事です。
10人もいる賑やかな食事です。
さて、食事をして元気がでたところで一気に大幡池へと向かいます。
おや、大幡池は水が少ないようです。
しかし、それにしても風が強い、みんな記念写真もそこそこに大幡池を後にして下山を始めます。
何度も行き来した大幡池の登山道、急な山道を一気に下っていきます。

とんだ膳棚となってしまいました。
氷柱のない氷柱を愛でる山行です。
しかし、みんな満足そうな顔をしています。
きっと来年の氷柱に覆われた膳棚が見えているのでしょう。
楽しみがひとつ増えました。

膳棚 登山記録

登山日 平成21年2月11日
登山者 谺、ハンターさん、山岳会メンバー
9:00 大幡池登山口(登山開始)
9:30 沢に入る
9:50 危なそうな沢をトラバース
10:10 高巻をする
11:00 膳棚
11:30 大幡前山(昼食)
12:35 大幡池
13:30 大幡池登山口(下山)

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