霧島の麓にて

霧島の麓から田舎暮らしの日々をつづります・・・山登り、短歌、そしてパソコンな日々

短歌

「塔」の全国大会が鹿児島で開催されたので行ってきました

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短歌結社「塔」

先週末は短歌結社「塔」の全国大会が鹿児島で開催されました。「塔」は全国規模の短歌結社で中央の著名な歌人が多く参加しています。そんなスター歌人の講演や鼎談があるというのでミーハーは私は、いそいそと出かけて行きました。

城山ホテルには、鹿児島にこんなに短歌好きがいるのだろうか驚くほどの人が集まっていました。聞くところによると500人が集まったのだそうです。全国大会なので県外の方も150人ほど来ているとのことでした。さすが、今を時めく「塔」の全国大会です。

最初は永田和宏氏の講演です。永田氏は南日本歌壇の選者で、私も何度か投稿歌を取ってもらったことがあります。
演題は「作歌のヒント」でいくつかの短歌を取り上げながらお話頂きました。

柿の実のあまきもありぬかきのみの渋きもありぬふきそうまき(正岡子規)
あまりうまさに文書くことこそわすれつる心あるごとな思ひ吾師(正岡子規)

この歌のエピソードをお話くださいました。子規の友人の天田愚庵から柿が送られ来るのですが、子規はすぐに返事を出さなかったようです。気にもんだ愚庵から歌が送られてきます。

正岡はまさきくてあるか柿の実のあまきともいはずしぶきともいはず(天田愚庵)

これに慌てた子規が返事に送ったのが先の歌だったとか。子規の言い訳めいた感じが面白いです。子規はこの時の作歌を機会に和歌に本格的にとりくみ「歌よみに与ふる書」を書くことになったのですから分からないものです。子規はすでに結核で床に伏せっている時期です。

他にも数首取り上げつつ、短歌でやり取りをする楽しさをお話いただきました。前年ながら昨今では、そのようなやり取りも少なくなりました。
他にも発見のある短歌、残像のある短歌などの話など楽しく聴かせて頂きました。

次は吉川宏志氏、栗木京子氏、花山多佳子氏による鼎談です。スター歌人のそろい踏みです。栗木京子氏は私が最初に買った歌集の作者です。テーマは「歌が誕生するとき」。
それぞれのが他の歌人の歌をとりあげ、その歌が出来た経緯などを聞いていくという感じで進みました。それぞれの短歌への取り組みかた、姿勢などの違いが見えて面白かったです。

さて、最後は歌合せです。「塔」の大会では恒例ということでしたが、私は初めて見ました。紅組、白組に分かれて、それぞれ5人の歌人が短歌を出して競い合います。作者を伏せたまま紅白それぞれ1首づつ披露して自組の良い所、相手組の難点などを言い合います。その後、会場、判者が票をいれ勝ち負けを決めます。参加者は紅白の紙を掲げて投票して多い方に2票、判者はそれぞれ1票で3人、合計5票で競います。
結果は3対2で白組の勝となりました。
歌で競い合うというのは初めての経験でしたが、なかなか面白い催しでした。自組の歌を印象深くアピールできた組が票を集めていたように思います。一応勝負ですので、自組を褒め、相手を攻撃していく姿が笑いを誘う場面もありました。

「塔」は全国に1000名余の会員がおり、鹿児島支部は20名ほどいらっしゃるとのことでした。結社誌である「塔」も1冊いただきましたが、まるで短歌総合雑誌かと思うほど厚く内容の濃い短歌誌でした。全国大会が九州で行われるのは、今回の鹿児島大会が初めてとのことでしたが、そのような機会に巡り合えて良かったです。
歌合せ、仲間内でもやってみたいですね。

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