霧島の麓にて

霧島の麓から田舎暮らしの日々をつづります・・・山登り、短歌、そしてパソコンな日々

登山日誌

霧島連山 樹海を家族山行(H19/5)

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ミヤマキリシマ今日は久々の家族山行です。
霧島はツツジの季節です。
入山者が多くて、高千穂河原の駐車場も満杯になります。

今日はそんな喧騒の縦走路をさけ、あまり山歩きしていない者でも大丈夫な新燃岳の麓の樹海をあるくコースにいたしましょう。
ここはツツジも綺麗です。

あさ、9時に高千穂河原につくと、もう駐車場は一杯です。
宮崎、山口からの大型バスも止まっています。
いまの季節、霧島は大人気です。

そんな喧騒を横目で眺めながらいつものように霧島神宮の旧宮跡から入っていきます。
暫くすると躑躅ヶ原です。
ああ、この名前は勝手に付けました。
杉林から抜けると草原が広がっており、そこにミヤマツツジの群生があります。
いつもだったら、ピンク色に染まっているはずの草原も、まだ蕾がめだちます。
それでも、いくつかの先走り者がポツリ、ポツリと花をつけています。
何処にでも組織に馴染まない者がいるものです。

躑躅ヶ原を抜けると皇子原へ向かう樹林ルートです。
もう翠も濃くなった木々の作る影が、折り重なるように登山道を覆っています。
そこに何とか地表へ届こうという木漏れ日が所々を白く照らしています。

皇子原ルートを左に曲がり、しばらく行くと道筋に湧き水があり、樋が通してありました。
小さなお猪口がおいてあります。
そこで口を漱ぎ喉をうるおしてみました。
冷たい水が喉元を通り過ぎていきます。
日常で、あたりまえのように使っている水、その水のありがたさ、心地よさ、神聖さが喉元から伝わってきます。

いつもだったら素直に左に曲がって樹海に入っていくのですが、近いので炭化木を見に行くことにしました。
相変わらず自然の時間、雄大さ、力を見せてくれる炭化木です。
もう随分前に噴火した霧島の山、そのときに立ち木のまま炭と化した木々が、沢の水によって姿をあらわした物です。
往復でも10分程の寄り道です。

樹海にはいって暫くすると、ツツジの群生がありました。
ここのツツジは満開です。
新燃岳の稜線を借景に、咲き乱れるツツジの庭園。
素晴らしい光景です。
どうして、植物は声もなく見ることもできないのに、申し合わせたように一斉に咲くのでしょう。

草原に出ました。
しかし、ここのツツジは蕾も固く、「また、来てくださいね」と催促しているようです。
この辺りになると随分と高度も高いのか、低層のツツジが草原に一杯です。
これが咲いたら・・・、そう思うと、また来るしかないでしょう。

観光ルートと化した縦走路を新燃岳、中岳と皆さんと一緒に歩きます。
ぽつぽつとツツジの咲いているところもありますが、まだ少し早いようです。
おやおや、子供を背負った人がいますよ。
1歳くらいでしょうか。10Kgくらいでしょうか。
それにしても歩くのが早い。

中岳の下の方は観光客で一杯です。
皆さん、霧島のツツジ、自然を堪能しているようです。
いいですねぇ、自然の力を一杯受け取って帰ってくださいね。
おやおや、子供がないていますよ。
疲れたかなぁ。
お母さんも、ここで抱っこして歩くのは大変でしょう。
あら、あら、おいて行かれそうです。
あ~あ、泣きながらついていっていますよ。
そうやって自分の足で歩く事を教わっているのかも知れませんね。
青い空と翠の木々、大地を薄紫に染めるツツジ、その間を吹き抜ける心地よい風。
そんな霧島の山での一コマの風景です。

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