霧島の麓にて

霧島の麓から田舎暮らしの日々をつづります・・・山登り、短歌、そしてパソコンな日々

登山日誌

矢岳 ヤマボウシを愛でに(H20.7)

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ヤマボウシ
春の花は黄色かったり赤かったり、賑やかな風合いで山を飾ります。
そんな春の花達が居なくなると山は急にしっとりとしてきます。
そして、夏の花達が咲き始めます。
夏の白い花達は深緑の山肌に清楚な風を呼びこむようです。
今年の春は山に行く機会も少なく悔しい思いをしました。
せめて、大好きなヤマボウシでもと、いま一人のヤマボウシ大好き人間と矢岳を訪ねました。
去年は皇子原から沢超えでしたが、ことしは近道とのことで大幡沢から挑戦です。
1時間位の楽勝コースとの誘いにホイホイと。

矢岳は花の多い山です。
冬の藪椿からヤマボウシ、秋にはミカエリソウの群生も素晴らしい山です。
去年のヤマボウシも素晴らしく、今の時期、外したくないコースです。

のぼり初めて暫くは緩やかでしたが、直ぐに直登コースに。
まぁ、1時間ほどならと登っても中々山頂が見えずに「本当に1時間で登れるんですかぁ」と泣きを入れるはめに。
考えてみれば2ヶ月も登っていなくて足がなまっている様子。
なんとまぁ、情けない。

登るにつけて向かいの尾根の山肌に白い花が目立つようになってきます。
よく見ると、登っている尾根にもヤマボウシ。
ヤマボウシは葉の上に花をつけています。
下から見ると自分の葉にかくれて、その白い花が見えないのです。
なんとももどかしい。

矢岳の稜線に出ると周りが見渡せるようになりました。
竜王山、新燃岳、中岳、そして高千穂峰。
その山々の山肌に白い塊がいくつもあります。
「あれっ、中岳ってこんなにヤマボウシあったっけ、あっ、高千穂峰も」
そんな言葉が飛び出します。
去年も見た風景のはずですが、今年は特にヤマボウシが花をつけているのでしょうか。

頂上までくると木々も低くなりヤマボウシの花も具合良く見る事ができます。
やはり矢岳の頂上までは行って見ましょうと目指します。
人も少なくヤマボウシを存分に愛でながら。
矢岳頂上は陰もなく暑いので、すこし戻って昼食。
ヤマボウシの下でゆっくりと時の過ぎるのも気にせずに。

竜王山まで折り返しの途中に倒れたヤマボウシ。
殆ど根こそぎの状態なのに、たおれた枝にヤマボウシの花が沢山ついていました。
普段では見れないヤマボウシのカーテンに暫くみとれていましたが、根っこもあらわな哀れな姿は痛ましく、来年は花がつくか心配です。

なぜか、楽勝コースのつもりが降りてみれば夕刻近く。
私の鈍った足のせいか、何時もになく綺麗な姿をみせてくれたヤマボウシのせいか。
どちらにせよ、今年も堪能できたヤマボウシ。
これから灼熱の南国の夏です。
霧島の花は秋の花々の咲きはじめるまで暫くお休みとなることでしょう。
素敵な一日でした。

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平成20年7月6日

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